
好調パ・リーグTV コロナ禍の新しい観戦スタイルとは:朝日新聞デジタル
プロ野球のパ・リーグ6球団が共同出資した「パシフィックリーグマーケティング(PLM)」が好調だ。売り上げは過去最高を更新し続け、生配信する試合映像の視聴者数は伸びている。当面の間、無観客で行われる今…
プロ野球のパ・リーグ6球団が共同出資した「パシフィックリーグマーケティング(PLM)」が好調だ。売り上げは過去最高を更新し続け、生配信する試合映像の視聴者数は伸びている。当面の間、無観客で行われる今季、新型コロナウイルス感染拡大は配信事業にどのような影響を与えるのか。
2012年のサービス開始以降、配信事業「パーソル パ・リーグTV」への加入者はどのように増えていますか。
「会員数は数万人で推移しています。18年からは『DAZN』、『RakutenTV』、『パ・リーグLIVE』といった外部のOTT(映像配信会社)にも映像を提供するようになり、4チャンネル合計の1試合平均視聴者数が直近、前年比で約2倍(1.85倍)の伸びとなりました」
「PLMの役割は、『パーソル パ・リーグTV』の伸長だけでなく、OTT各社とも力を合わせて、インターネットを通じてプロ野球(パ・リーグ)の試合を見てもらう機会と文化を醸成することだと考えています。パ・リーグTVの特徴として、メイン視聴者層が20~30代であり、特に20代のエンゲージメント(関与)が増えています。一般的な球場来場者は40代がメインであることを考えると、従来はプロ野球に興味を持っていなかった若年層をさらに取り込める余地があると考えています」
配信事業だからこそ提供できるサービスや強みは何でしょうか?
「一つ目は視聴スタイルの自由度です。好きな時に、好きな場所で、好きなデバイスで視聴できることは強みだと考えています。二つ目はオンデマンド性です。3試合同時視聴、マルチアングル、実況のオンオフ、ハイライト映像、ヒーローインタビュー映像など個人の好みに合わせた視聴体験が可能です。三つ目は情報の拡散性です。インターネットサービスですので、当然ながら各種SNSとの親和性も高く、ユーザー起点でコンテンツの拡散が発生しやすいのも特徴です」