OTTとは。これがなくてはこのサイトは始まらない。
OTT(Over The Top)とは、動画・音声などのコンテンツ・サービスを提供する事業者、もしくはそれらコンテンツ・サービスそのもののこと。インターネットサービスプロバイダ(ISP)や通信事業者とは関係のない企業が運営し、特に大量のデータ通信が発生するサービスについてOTTと呼ばれることが多い。
KDDI ホームページより
動画配信のYouTube、音声通話やメッセンジャー機能を備えたLINE、Skypeなどがこれに当てはまり、SNSのTwitterやFacebookもOTTと見なされることがある。
OTTの特徴は、パソコンやスマートフォンなど複数のデバイスで同じ内容にアクセスでき、多くのユーザーが簡単に利用できる点。その分、ISPや通信事業者が独自に提供しているサービス・コンテンツの利用者が減ると考えられている。
対策として、ISP・通信事業者側には魅力的なサービスの拡充が求められるが、最近ではISPや通信事業者の自社ユーザー以外にも動画配信サービスなどをOTT的に提供するといった動きが見られる。
(2015年06月21日 更新)

引用元のKDDIでは2015年に概要を紹介しており、概念的には新しいものではない。
OTTとは、一体何でしょうか?
「オーバー・ザ・トップ(over-the-top=OTT)」は従来のインフラに頼らない、インターネットによるコンテンツ配信を意味しています。OTTにはさまざまなメディアが含まれますが、注目を集めているのは「OTTビデオ」で、ネット配信される動画を指しています。OTTだけで動画を指す場合もあります。
DIGIDAY 【一問一答】OTT(オーバー・ザ・トップ)とは?
これまでは、テレビ放送の場合、コンテンツを配信したければ、米国ではケーブル・衛星テレビ網、日本の地上波の場合も主要テレビ局網を通じなければ実現できませんでした。しかし、インターネットのブロードバンド化に加え、スマートフォン、タブレットなどのデバイスの高機能化により、通信に関わるインフラが多くの事業者に開かれ、廉価で利用できるようになったのです。

OTT = ネット配信される動画コンテンツ を本サイトでも指す。
そして、日本とそれ以外の国の大きな違いは、
日本はいわゆる地上波テレビが圧倒的メインであり、それらは無料(コンテンツ視聴という意味で)というのが当たり前であること。
海外ではテレビで好みのコンテンツを視聴する為には、数百チャンネルを持つケーブルテレビや衛星テレビと契約して有料で視聴することが当たり前という前提が日本と大きく違うところ。
この前提を認識していないと、なぜ日本でOTTはもっと普及しないのか?なぜ日本発のOTTプレイヤーがもっとたくさんでてこないのか?という問いに向き合えない。
これまでは、テレビ放送の場合、コンテンツを配信したければ、米国ではケーブル・衛星テレビ網、日本の地上波の場合も主要テレビ局網を通じなければ実現できませんでした。しかし、インターネットのブロードバンド化に加え、スマートフォン、タブレットなどのデバイスの高機能化により、通信に関わるインフラが多くの事業者に開かれ、廉価で利用できるようになったのです。
DIGIDAY 【一問一答】OTT(オーバー・ザ・トップ)とは?
そんな背景から、従来のインフラを飛び越えたメディアサービス、OTTが誕生しました。OTTは航空用語「雲の上」がもとで、「従来のインフラを飛び越えた」という意味です。その代表格は、動画配信サービス「YouTube」。さらに、最近はより「テレビ」寄りのコンテンツを大容量で配信する「ネットフリックス(Netflix)」が日本にも上陸して注目を集めています。OTTの登場でテレビの定義が大きく揺らいでいるのです。

ほぅ、OTTはもともと航空用語から来てたのか。
Over The Top を日本語でイメージすると
日本で放送に関わる人々が「オーバー・ザ・トップ(Over-the-Top)」という言葉を意識し出したのはいつ頃からだろうか。少し前なら、思い浮かぶのはラグビーだった。選手が密集するモールやラックで、相手側に倒れ込 みボールが出るのを妨害する反則である。純粋に辞書的な意味で言えば、「上限を超えて、法外な」(英辞郎 on the WEB)、「常軌を逸した、度を超えた」(ジーニアス英和辞典)などがある。さらに、英語を学ぶ日本人がその語感から受ける印象には、「頭ごなし」といったようなものもある。(中略) OTT 事業者の中には、短期間で大手の地上放送ネットワーク、ケーブルテレビ事業者、衛星放送事業者に匹敵する影響力を持つようになったものもある。彼らが提供するサービスは、これまでの映像コンテンツの制作や配信のあり方を変え、事業収入の形などアメリカの放送ビジネスモデルに変化をもたらしている。さらに、それを利用するユーザーの視聴行動も大きく変えた。その意味では OTT は旧来の事業者の “頭ごなし” にコンテンツを届けるという、これまでの放送の概念を打ち破る “法外な” サービスと言えるのかもしれない。
NHK 放送研究と調査 March 2016
既存の放送メディアを揺さぶる アメリカの O T T サービス

なるほどね、OTTは既存のテレビ(リニアTV)やケーブルテレビなど放送事業者を津波のようにOver The Topから飲み込むようなイメージだな。
OTT は、視聴者や制作者にも変化をもたらしている
ユーザー(視聴者)は、スマートフォンやタブレットなど多様なデバイスで “ビンジ・ウォッチング (まとめ視聴,イッキ見) ” するなど、これまでの放送とは違う楽しみ方をしている。また、制作者側も番組尺や放送期間、表現方法などで放送より規制の少ない OTT に、番組やコンテンツの制作・配信面で新たな可能性を見出しつつある。
NHK 放送研究と調査 March 2016
既存の放送メディアを揺さぶる アメリカの O T T サービス

ビンジウォッチング = Binge-watching
確かに、Netflixなどで制作配信されているコンテンツなど既存のTVの尺度や常識では放送できないなど規格外なことにチャレンジできるような印象はある。
例えばお笑い芸人がここ数年、年々強まる世間の評価、評判によって表現の規制がどんどん強まっている印象のある日本のテレビから、OTTのコンテンツに表現の活路を見出しているような動きもある。
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